日本中を巡ってみたし、海外に住んでいる間もいつも探していた。 しかし豊かな自然の中で、安心して家族が遊べる水場は宇摩市を除いて見つけることができなかった。
浦山川の水場は浦山川の東側にある県道を南に進み、松山自動車道を潜ったあたりから、さらに浦山川の集落に行くための道を南に進む。しばらく行くと川に降りられるところがいくつかあり、その一つから川に降りる。
浦山川の水場の特徴は、比較的開けた川でありアブや蜂が少ない。目の届く範囲に深さの異なる淵があり、子どもの年齢に応じて楽しむことができる。最も深い淵は1.5m程あり、大人が岩場から飛び込んで遊ぶこともできる。そしてその淵では、赤い斑点を付けたとてもきれいなアマゴが泳いでいることもある。 また、場所によっては流れの速い瀬がある。深さは大人の脛程度と浅いため、足を滑らせる藻に気を配れば危険度は低い。その水場よりも上流にある人家は汲み取り式が多く、水質がきれいである。水場の周辺に人家があるので万が一の場合でも助けを求めやすく、しかし通常は人通りが少なく近隣を気にすることなく遊ぶことができる。
昨年、この水場で子どもと遊んだ後、帰宅するため準備をしていたら、県外ナンバーを付けた家族がその水場に降りてきた。話を聞くと、たまたま道路から見えた私たちが遊ぶ姿に触発され、準備をして出直して来たとのこと。
簡単に淵と瀬、そして遡上しやすいルートを伝えた。私たちが川から上がり車で着替えをしていると、淵の方からキャッ、キャッと子どもの楽しそうな声が聞こえてきたのでこちらも嬉しくなった。
四国には多くの清流があり、四万十川や仁淀川などは有名である。しかしそのような場所ばかりが心を躍らせる川というわけではない。人気があり人の集まる場所は整備が進み自然な環境とはいいがたい場合もある。逆に知名度は無くても、意外と身近なところに隠れ家のような水場があることもある。私は宇摩市の中にも、そんな場所をいくつか知っている。
この水場で遊ぶ私たちの写真を北欧に住む友人に送ったところ 「さすが日本!素晴らしい!オレたちも招待しろ。」 と返信があった。